プログラミングの勉強法|初心者が学習しやすい言語とは?

プログラミングコード画面

プログラミングを学びたいけれど、何から手を付けてよいかわからないという人は多いのではないでしょうか。プログラミング言語にはさまざまな種類があり、1つの言語を習得するのにもかなりの時間を要しますので、どの言語を習得するべきか悩む方も多いようです。

しかし、全くの初心者でも学習しやすい言語はあり、段階を追って学習していけば効率よく習得することが可能なのです。

そこで今回は、プログラミングを勉強するメリットや学習の手順、学習しやすい言語についてご紹介します。

プログラミングを学ぶメリット

プログラミングの習得にはさまざまなメリットがあり、技術面以外にこれからのIT時代を生き抜くためのスキルも身に付けることができます。

オリジナルのサービスを開発できる

プログラミングはITの土台となる部分ですので、知識を習得すれば一からモノをつくれるようになります。そのため、これまで「あったらいいな」と思っていたものを実現させることができるのです。

また、自分のアイデアを起点にしたアプリやゲーム、業務システムなどを開発するだけではなく、それらを販売することで利益を得ることもできます。

就職に役立ちやすい

プログラミングを習得することで就職や転職が有利になるというのも大きなメリットで、学習する言語によってはキャリアアップや高収入を狙うことができます。

近年では、在宅で働けるプログラマーのような専門知識を有する人材を好待遇で採用する企業が増えてきていますが、そこには圧倒的にプログラマーが足りていないという問題が生じているのです。

そのため、今後もIT技術の発展とともに、プログラマーの需要は拡大していき、プログラミングができる人材が優位になると考えられます。

論理的思考力を身に付けられる

論理的思考力というのは、道徳や筋道にそって結論を導いたり、複雑な物事を分かりやすく置き換えたりすることができる能力を言います。プログラミングでは論理的にプログラムを組み立てなければ起動しないため、自然と論理的思考力が身に付くのです。

また、論理的思考はプログラミング以外の学習やさまざまなシーンでも役立ちます。

問題解決能力が身に付けられる

プログラミングでは、単純にプログラムを組むだけでなくコードの間違いを正したり、原因を調べたりする作業も多く発生します。そのため、意図する処理ができるよう、試行錯誤しながらプログラミングを行うものです。

これにより問題解決能力が身に付き、仕事やプライベート問わずさまざまなシーンの目標達成に活かすことができます。

危機管理能力を身に付けられる

危機管理能力とは、自分が危機に陥った際にうまく対処し、被害を最小限に抑えることができる能力を言います。

プログラミングでは、エラーやバグが発生したり、ネットワーク環境が不通になったりとさまざまなエラーが起こり、あらゆるケースを想定したうえでプログラムを組む必要があるのです。そのため難易度は高くなりますが、エラーやバグの対応を繰り返すうちに危機管理能力が自然と身に付いていきます。

プログラミングの効果的な勉強法

プログラミングは決して簡単ではありませんが、順を追って学習することで効率的に習得することが可能です。ここでは、学習手順について具体的に紹介します。

STEP1:作りたいサービスを明確にする

プログラミングでできることというのは非常に幅広く、アプリやゲーム、Webサイトといったさまざまなサービスを開発することができます。そのため、まずは「自分が何をつくりたいか」を明確にしましょう。

そこから目的や仕様、デザインなどのサービス内容を具体的にしていけば、習得するべきプログラミング言語や、自分に必要なスキルがわかりやすくなります。

STEP2:プログラミングについて学習する

次に、自分がつくりたいサービスに合わせて必要なプログラミング言語を習得していきます。

その際は学習サイトや書籍、プログラミング教室の活用といった方法がありますので、自分に合った学習方法を選ぶのがおすすめです。また、実際のコードを参考にしながら学習を進めると、よりスムーズに知識を習得できます。

STEP3:オリジナル作品を開発する

基礎文法を一通り学んだら、今度は実際にアプリやサービスを開発していきます。とはいえ、いきなり完璧なものをつくるのはハードルが高いので、まずはクオリティを気にせずに完成することを目標にして取り組んでいきましょう。

また、一から開発するのではなく、初めは既存のサービスをアレンジすることから始めると完成させやすくなります。

STEP4:リリースしてフィードバックをもらう

プログラミングを習得するうえで、オリジナルの作品を開発して満足してしまう人も多いのですが、アウトプットをしてフィードバックをもらうというのはとても大事な部分です。

開発したサービスをGoogle PlayやApp Storeでリリースし、実際に利用した人からフィードバックをもらえば、次の開発ではその反省点が活かせます。ただ、リリース先によっては申請が必要になりますので、事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

初心者が勉強しやすいプログラミング言語

プログラミング初心者の場合、自分が作りたいサービスがわからないこともあります。そんな時は、初心者でも習得しやすい言語を選ぶのがおすすめです。

Java

Javaは数あるプログラミング言語の中でも知名度の高い言語で、汎用性が高いという特徴からアプリ開発やゲーム、業務システムなどの幅広いシーンで利用されており、多くの人が習得しています。

また、プログラマーの求人ではJavaが指定されていることも多いため、就職や転職が有利になるといえるでしょう。

JavaScript

JavaScriptは、Google ChromeやSafariなどのブラウザ上で動くプログラミング言語で、私たちが閲覧しているインターネットサイトのほとんどにJavaScriptが使われているといっても過言ではありません。

また、プログラム構文がシンプルという大きな魅力がありますので、初心者にもおすすめです。

Python

Pythonはコードの読みやすさが重視されたプログラミング言語なので、少ない記述量でプログラムが組めるのが特徴です。その使い勝手のよさからWebアプリの開発はもちろん、データ解析やゲーム、デスクトップアプリなどの汎用的なシステム開発にも使用されています。

また、最近では人工知能の開発言語としても注目されており、人気の高いプログラミング言語です。

Ruby

Rubyは最近になってWebシステム開発などで使用されるようになったプログラミング言語で、汎用性が高いのが魅力です。また、記述の自由度も高く、必要最低限のコードを書けば実行時に自動で判断してくれます。

また、ほかの言語では英単語で表現する部分も、Rubyでは大半が記号化されているため、一度覚えてしまえば非常に書きやすいというのも人気の理由です。

プログラミングの習得にはアウトプットが重要

プログラミングの習得にはさまざまなメリットがありますが、特に大きなメリットとなるのはやはり就職や転職で有利になるということでしょう。

プログラミングの学習を始める際には、まずはつくりたいものを明確にし、そこから言語を選択していくのが効率的です。オリジナルサービスをつくり公開した後は、実際にサービスを使った人のフィードバックをしっかりと受け止めることで、着実に実力をつけていくことができます。

また、「つくりたいものが分からない」という初心者は、Java・JavaScript・Python・Rubyの4種類が比較的学びやすい言語となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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