読書にはどんな効果がある?身に付く能力と楽しく続けるコツ

図書館

「読書は子供の発達によい」とよく言われます。絵本の読み聞かせや図書館の利用など、子供に読書習慣を身に付けさせるべく奮闘している保護者も多いことでしょう。

しかし、ここで改めて考えたいのが読書の効果です。子供の発達にとって、そしてその後の人生に読書はどんな効果をもたらすのでしょうか。今回の記事では読書がもたらす効果や、効果を高めるコツ、楽しく読む方法をご紹介します。

読書がもたらす主な効果とは?

改めて読書のメリットを押さえておきましょう。メリットを理解せず読書を勧めるのと、具体的なメリットを頭に入れてから読書を勧めるのとでは、説得力が違います。

語彙力が増す

読書を続けると語彙が増えるというのは、よく言われることです。日常会話の中で登場する単語数や種類には限りがあり、文章に数多く触れることで「会話には出てきにくい単語」を知ることができます。

当たり前のことですが、語彙力が高いと読解力も上がります。実は知らない単語が少しあっても、私たちは文章を読めます。しかし、その読み方は意味の推測に頼るものであり、間違った解釈になる可能性もあります。言葉の意味を知ることは文章を正確に理解することであり、自ずと読解力へつながるのです。

読解力は、学力の基盤です。あらゆるテストは、言葉を使っています。読解力があれば、出題された問題を正しく理解できますから、正しい解答を導きやすくなるわけです。

もちろん、テスト以外でも語彙力の効果は大きいです。たとえば、コミュニケーション能力にも語彙力は関係しています。語彙力が増えれば、会話の中で幅広い話題に対応でき、他人との会話を楽しめるようになります。

このように、読書によって語彙力が増し、語彙力が増すことでさまざまなスキルや知識へアクセスする権利を手に入れられます。読書は世界を開く鍵であり、子供の知的・精神的な成長を促す栄養素なのです。

集中力が上がる

本に書かれている内容を理解するには、集中力が必要です。小説であれば、ストーリーや情景、登場人物同士の関係性などは集中して文字を追わないと理解できません。

そのため、読書には自然と集中力を養う要素があります。長時間読み続けることで、集中力の深さだけではなくその持続性の向上も期待できます。

思考力、考察力がつく

映像であれば、一目見ればストーリーを理解できます。もちろん大人向けの難解な映画やドラマであれば、パッと一目見ただけで理解するのは難しいかもしれません。しかし子供の目に触れるような単純なストーリーのアニメや映画なら、それほど脳に負荷をかけなくても理解できることがほとんどです。

それに対し、本の内容やストーリーについていくには、集中力に加えて思考力・考察力、あるいは想像力も必要です。考えながら読む習慣を身に付けられると、それこそ一生役に立つ能力となるでしょう。物事を集中して深く考えることは、小学生や中学生だけではなく社会人になってからも求められる能力です。仕事のみならず、日常生活の様々な場面で役立ちます。

記憶力が向上する

読書をすることで、記憶力の向上も期待できます。物語に出てくる登場人物やストーリーなど、文字に盛り込まれた情報量はかなり多いです。筋を理解するには、そうした情報を整理して頭に入れていかなければなりません。

特に、期間を空けて読み返したときに記憶力が重要となります。これまでに読んだ内容を思い出そうとすることは、頭の中に入れられた情報を引き出す訓練となるでしょう。覚えたことを忘れにくくなるかもしれません。

読書の効果を高めるコツ

子供に読書させてみると、意外と文字を追うだけでストーリーさえ理解していないということも多いものです。そこで次に、読書の効果を高めるポイントをご紹介します。

毎日続けて読む

「継続は力なり」の言葉の通り、読書は毎日続けるべきです。極端な話ですが、「週1日3時間の読書」より「毎日15分の読書」の方が望ましいと考えられます。子供の段階では、読書の習慣を身に付けることが最優先です。その意味で、毎日続けられるようにしていただければと思います。

子供に毎日読書してもらうには、空いた時間=隙間時間を有効活用しましょう。電車通学しているなら通学中、そうでなければトイレやお風呂の中などを使うのもよいでしょう。この辺りは子供の性格にもよります(「トイレに本を持ち込むのは嫌だ」と反発する子供もいるでしょう)ので、保護者と子供で話し合いながら決めることをおすすめします。

また読書しやすくするため、好きなジャンルを中心として本を揃えてあげるのもよいでしょう。映画化やドラマ化された小説、マンガのノベライズなどでも構いません。

読んだ内容を紙に書く

読んだ内容を紙に書くのもよい方法です 。「紙に書く」といっても、国語の記述問題のように的確で整った文章でなくても構いません。最初はメモ書き程度でよいので、その日に読んだ本の内容をまとめる訓練をさせましょう。

読んだ内容を覚えておくのはどうしても困難なものです。紙に書いておくことで内容を覚えて、後日思い出すきっかけにもなります。文章力や要約力の向上も期待できます。

読書後に本の内容を人に話す

メモ書き以外では、本の内容を他人に説明させるのも同じ効果が期待できます。他人に説明するにあたって、ある程度内容を要約する必要があるからです。物語文であれば、どんなストーリーだったか保護者から質問してあげるとよいでしょう。

説明させることで、情報を整理する力や順序立てて話す能力、分かりやすく伝える能力などが身に付きます。夕食後 の話題にすれば、家族のコミュニケーション活性化へつながるかもしれません。

読書を楽しむ方法

読書がストレスになっては本末転倒です。あくまで子供が読書を楽しむための方法を2つ お伝えします。

本を選ぶときに装丁から内容を想像する

本選びから楽しむことをおすすめします。今ではインターネット通販で簡単に紙の本や電子書籍を購入できますが、やはり書店に足を運んで装丁を眺めてから購入するようにしましょう。

装丁と内容の関連性を創造しながら本を選ぶのです。表紙や帯、裏表紙のキャッチコピーなど、本の装丁には売り手の思いがこめられています。デザインも含めて、そうした「隠されたメッセージ」を親子で話し合いながら本を選ぶのも楽しいものです。

もちろん、もっとシンプルに「装丁がかわいい」といった理由で子供に本を選ばせても問題ありません。本の内容だけではなく、装丁も含めて丸ごと本を好きになってもらいましょう。

自分のペースで読み進める

あくまで、子供のペースにゆだねましょう。大人でも速読派や熟読派など、本を読むペースには個人差があります。子供であればなおさらで、「本当に読んでいるのかな」と疑問に思うくらいの勢いでページをめくる子もいれば、いつまで経っても同じページを眺めている子もいます。

ペースを気にせず、楽しみながら読むことが大切です。「速く読みなさい」と大人が急かしてしまうと、子供が集中できなくなる可能性もあります。子供が自分の読みやすいペースを見つけて、読書を好きになってもらうのが最も重要です。大人は一歩引いて、子供の読書を温かく見守ってあげてください。

読書の効果は一生もの

読書の効果として語彙力や集中力などを挙げましたが、何より読書は 一生楽しめる娯楽にほかなりません。そして文章を読む力は、インターネットの発達した現代においてますます重要な情報収集能力となりつつあります。

その意味で、子供のうちから読書の習慣を身に付けることは人生に大きな影響を与えるでしょう。ぜひ親子ともども楽しみながら、1冊でも多く読書を続けられる環境を整えてあげましょう。

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