ゲームのプログラムを作るために必要な言語と効果的な勉強方法

プログラムを組んでいる様子

ゲームのプレイに熱中する子供は今も昔も少なくありませんが、中にはゲームの作り方に興味を抱く子供もいます。子供の頃のゲーム体験からちょっとしたプログラミングに興味を持ち、ゲーム業界に入るゲームプログラマーもいるでしょう。

保護者としても、子供の興味関心や好奇心を大切に育ててあげたいところです。そこで今回は、ゲームプログラマーの基礎知識やゲームのプログラムを作りたい人が学ぶべき言語、勉強方法についてご紹介します。いざ子供がゲーム作りに興味を持ったら、その概要を説明してあげられるようになりましょう。

ゲームプログラマーとは

まずはゲームプログラマーがどんな仕事をしているのか、どんなスキルや能力を求められているのか理解しましょう。

ゲームプログラマーの仕事内容

ゲームプログラマーは、登場するキャラクターの動作や設定、ストーリー展開などをプログラミングする仕事です。プランナーが作成したゲームの企画書および仕様書・設計書などの資料に合わせて、想定通りにゲームが動くようなプログラムをコンピュータ上で構築します。

プログラムを構築した後に、ゲームが正しく動くことをテストする段階までゲームプログラマーが担当するケースもあります。テスト一回ですべてが上手くいくケースはほとんどなく、多くはバグ(プログラムの誤り)が見つかりますから、そうした箇所の修正もおこなっていきます。

ゲームプログラマーと言っても、プログラミングだけを担当するとは限らないということです。テストや修正に加えて、プランナーが主に担当する企画や仕様の決定にまで立ち入る可能性もあります。開発においても、自分でプログラミングするだけでなく他人のプログラミングの進捗チェックやコードのレビューなどを担当するゲームプログラマーもいます。

以上のように、ゲームプログラマーの業務範囲は、会社やプロジェクト次第ではかなり幅広いものとなります。

ゲームプログラマーに必要なスキル

それでは、ゲームプログラマーにはどんなスキルが必要でしょうか。まずは当然ながら、開発環境に合わせたプログラミング言語の知識と開発経験が求められます。そして開発に使用するソフトウェアやハードウェアに関する基礎的な知識も必要でしょう。キャラクターやアクションの動きを精緻に計算するケースでは、物理や数学の知識が必要なこともあります。

しかし、ゲームプログラマーの業務範囲が多岐にわたることを踏まえると、必要なスキルはプログラミングのスキルだけにとどまりません。仕様書を読み込んで企画やクライアントのニーズを理解するスキル、不明点や課題を解決するために社内外の人間とコミュニケーションするスキル、そして他人のプログラミング進捗を管理するためのマネジメントスキルなど、任される業務次第で必要なスキルも変わってきます。

ゲームプログラマーになりたい人が学ぶべき言語

子供がゲームプログラマーになりたいと言い出した場合、どんなプログラミング言語を最終的に学ぶ必要があるのでしょうか。ここでは、5種類の言語を紹介します。

C#

C#は、マイクロソフトの技術者がデザインした言語です。主にiPhoneやAndroidなどのアプリゲームの開発に用いられています。またUnityを始めとしたゲーム開発のためのプラットフォームを使用するときにも必要です。マイクロソフト発の言語ではありますが、「.NET Framework」という互換環境を使えばWindows以外のOSでも使用できます。

グラフィックやサウンドなど機能が豊富で、複雑なプログラミングも可能です。スマホアプリやブラウザゲームの制作に興味がある人は、C#を学んでみるとよいでしょう。機能が豊富なだけに言語仕様は複雑ですが、C系言語の一種なのでC#をマスターすればC++やJavaなど他のC系言語も学びやすくなります。

C++

C++もC系言語の一種で、家庭用ゲームの開発に多く用いられるプログラミング言語です。またiPhoneとAndroidの双方に対応するスマホアプリの開発にもよく使われています。「DXライブラリ」という無料のパソコンゲーム開発用ライブラリが開発されているほどです。そのため、ゲーム制作会社の募集要項で「入社時の必須スキル」と明記しているケースも少なくありません。

その名の通りC言語を拡張した複雑な仕様を持つため、初心者にとって難易度はやや高いです。しかしメモリの節約や制御のための機能が備わっていることから、C++をマスターすれば処理速度が速く3Dゲームのような高いクオリティのゲームを作れるようになります。ゲームプログラマーを目指すのであれば、避けては通れないでしょう。

JavaScript

JavaScriptは、ブラウザゲームやスマホゲームの開発に用いられるプログラミング言語です。Javaと名前が似ているものの、全く種類の異なる仕様を持っています。混同を避けるため、省略するときは「Java」ではなく「JS」と呼ばれます。

ブラウザに実行環境が用意されており、ほかの多くの言語のように実行環境をいちいち構築する手間を必要としないのが大きな特徴です。C#やC++に比べれば、習得の難易度も低いとされています。その開発しやすさから、Webサイトの多くにはJavaScriptが使用されています。IoTや人工知能(AI)などの分野でもJavaScriptの活躍範囲が広がってきており、最も人気の高いプログラミング言語となっています。

使い勝手がよいので、JavaScriptを習得しておくと将来の選択肢が増えます。仮にプログラマーにならなかったとしても、JavaScriptのスキルは必ず仕事で生かせることでしょう。初心者が最初に学ぶべき言語として、JavaScriptが挙げられることも少なくありません。

Swift

主にApple製品向けのアプリを開発するためのプログラミング言語です。iOSやMacOSで稼働するゲームを作りたい人におすすめです。入力したプログラムの実行結果がコーディング画面の右側にリアルタイムで表示されるなど、比較的簡単にコーディングできるのが特徴となっています。

Apple製品は今後も残っていくでしょうから、iPhoneやiPad、Macなどのゲームを作りたい人にはおすすめできる言語です。

Ruby

Rubyは、日本人のエンジニアであるまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。スマホやブラウザのゲーム開発にも使用されることが増えてきており、注目を集めています。

Rubyの最大の特徴は、初心者にも学習しやすい点にあります。書きやすさや読みやすさを意識して作られており、短くシンプルなコードでプログラムを構成できます。開発者が日本人であることもあり、ほかの言語と比べても日本語のドキュメントが豊富に用意されています。

ゲーム開発に必要なプログラミング言語を学ぶには?

プログラミング言語を子供に学ばせるには、どんな方法があるでしょうか。最初は、スクールで講師に教えてもらうことをおすすめします。

スクールに通う

ゲーム制作を学べるプログラミング教室が増加しています。先に挙げたプログラミング言語は大人向けですが、最近では子供のプログラミング教育用として「Scratch」という言語が開発されています。プログラミングの基礎を学べるとともに、ゲームづくりの楽しさを体験できるでしょう。

プログラミング教室を利用すれば、同じように教室に通うほかの子供たちと一緒に楽しくプログラミングを学習できます。最初はScratchから入り、ブロック崩しのような簡単なゲームを作ってみます。それである程度の基本的な知識が身に付いたら、ほかの言語にチャレンジしてみましょう。

その際、難易度の易しい言語から徐々に学ぶことをおすすめします。たとえば、C++を学ぶ前にC言語やJavaScriptなどの習得を目指す、あるいはRubyのように理解しやすい言語を選ぶなど、言語習得のステップをよく検討してください。

独学で学ぶ

子供にプログラミングへの強い興味がある場合は、独学でもゲームプログラミングの習得を目指すことは可能です。インターネット上で無料の学習サイトや動画などをいくらでも探せますし、読みやすい初学者向けの参考書もたくさん出版されています。

独学であれば、自分のペースですき間時間に効率よく勉強できるでしょう。モチベーションが維持できるよう、保護者自身も一緒に勉強したり進捗を見てあげたりと、サポートしてあげるとよいかもしれません。

ゲームのプログラム作りを目指してプログラミング学習を紹介してあげよう

ゲームにのめりこみ、プレイヤーだけでなく作り手にも興味を示す子供は少なくありません。かつては「ゲームばかりやっていないで勉強しなさい」と子供に諭す保護者がほとんどでしたが、ここまでプログラミング学習の環境が整備された現在では、子供にゲームプログラマーの世界を見せてあげるというのも一つの手となりました。

子供自身がプログラミングの世界を発見するのは難しいでしょうから、そこは保護者の手で導いてあげることが必要です。ゲームがどのように作られているか見せてあげることで、子供の向学心に火を付けられるかもしれません。ぜひゲームづくりの根幹を子供に紹介してあげてください。

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