2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることをご存知ですか?
2017年3月に文部科学省から新学習指導要領が示されています。
資料から引用すると、プログラミング教育とは、
子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するもの。コーディングを覚えることが目的ではない。
とあります。
一体どのように行われるのでしょうか?
「プログラミング」というような新教科が設けられるわけではなく、あくまで総合的な学習の時間や算数、理科などの教科の中で、プログラミング教育が行われるようです。
また、普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」とありますが、
プログラミング的思考とは、
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
とあります。
これをなかなかイメージすることは難しいです。もちろん「プログラミング的思考」は、コンピュータでプログラミング言語を使ってコーディングする際に発揮されることも含むでしょうが、決してそのことばかりを言っているわけではなさそうですから、ここで少し料理をすることに当てはめてみましょう。
昔、「料理の鉄人」というテレビ番組がありましたが、よい料理人はまずどのような料理を作るかをイメージして段取りを考えます。当時、和の鉄人だった道場六三郎氏は、最初にお品書きを書きながら恐らく段取りを考えていたのだろうと思います。
出汁をとるためにまずお湯を沸かし、その間に材料を切り、次の作業を考える。何人かの料理人と一緒に料理を作る場合は、レシピを手分けして実行する。制限時間内に複数の料理を作り上げるためには、作業をどう上手く振り分け時間に間に合わせるようにするかなど。
もっと周りを見渡してみると、実生活でいろいろな局面で「プログラミング的思考」が必要となることが考えられそうです。
プログラミング教育によって何を目指すのでしょうか?
同じ資料で、プログラミング教育を通じて目指す資質・能力は、
知識・技能
・・・(小)身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
思考力・判断力・表現力等
・・・発達の段階に即して、「プログラミング的思考」を育成すること。
学びに向かう力・人間性等
・・・発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。
とあります。
さらに、
こうした資質・能力を育成するプログラミング教育を行う単元について、各学校が適切に位置付け、実施していくことが求められ、また、プログラミング教育を実施する前提として、言語能力の育成や各教科等における思考力の育成など、全ての教育の基盤として長年重視されてきている資質・能力の育成もしっかりと図っていくことが重要である。
とあります。
以上は、公教育におけるプログラミング教育の考え方になりますが、なかなか奥が深そうです。しかし国内では数年前からプログラミング教育への関心が高まっており、昨今、民間のプログラミング教室など徐々に増えてきている状況にあります。
プログラミング教育については、現在各所で様々な取組みが行なわれていますし、今後さらなる工夫や取組みが行なわれることでしょう。
当サイトでは、全国のプログラミング教室の検索や比較をはじめ、国内のみならず海外も含めた様々な事例や情報発信を行っていきます。