小学生におすすめの習い事|お子さんの隠れた才能を引き出すには?

ノートとペン

小学校に入学し、ふと周りのお友達の様子に目をやると、「さまざまな習い事をしていた」ということはありませんか?「うちの子にも何か習わせたほうがいいのか」「何を習わせるべきなのか」と悩んでおられる親御さんもいるかもしれません。ここでは、小学生が習い事を始める際に気をつけておくべきポイントと、おすすめの習い事などについて詳しくご紹介していきます。

小学生に習い事は必要?

そもそも、小学生に習い事は必要なのでしょうか。習い事を始める際に考えておくべきポイントを確認していきましょう。

●小学生が習い事を始めるきっかけや理由

習い事を始めた理由としていちばんに挙げられるのが、お子さんからの希望でしょう。周囲の友達や兄弟が習っている姿を見て興味を抱いたり、その分野で活躍するプロに憧れたり、テレビで取り上げられ影響を受けたりすることが多いです。そんなことを契機に、「自分もやってみたい!」とお願いされれば、親としてはできるだけ叶えてあげたいと思うもの。

その一方で、「得意の分野を伸ばしてあげたい」「将来、力になりそうな能力を身につけさせてあげたい」という親心もあるでしょう。そのため、親御さんが習い事をすすめるというケースも多い傾向です。

●習い事のメリットとデメリット

きっかけが「お子さんの希望」「親御さんの願い」のどちらだったとしても、習い事を始めることにはさまざまなメリットがあります。同じ方向を目指してがんばる友達ができたり、その中でチームワークを築いたり、どのようにふるまうべきかを身につけたりする点は、子供の成長にとって大きな財産となります。これは、社会性を身につけるということでもあります。

さらに、スポーツ系の習い事であれば、運動能力や体力も向上するでしょう。また、下校してから夕食までの時間を有効に使うことができ、生活にも規則性やリズムが生まれるようになります。その一方で、お子さんがのびのびと遊ぶための自由時間が減ってしまうことは否めません。さらに、月謝の支払いが親御さんへの経済的な負担となることも、デメリットのひとつでしょう。

●習い事の選び方

お子さんや親御さんに「習い事をしたい」「させたい」という意志があり、どのような習い事を選ぶかという段階で大切なことは、お子さんの興味や関心、特性を第一に考えるということです。ここで、親御さんの趣味や要望を押しつけるようなことがあってはいけません。

スポーツ系の習い事と文化系の習い事を両方習わせるご家庭も多いかもしれません。ひとりあたりふたつからみっつ程度が一般的なようですが、なかには5つ以上の習い事をこなしているお子さんもいます。しかし、それが「理想的な習い事」だというわけでもありません。

それぞれの家庭で、「習い事の時間をやりくりできるのか」「送迎できるのか」「月謝などの支払いが大きな負担にならないのか」などをじっくり考慮することは重要です。ただ、最終的にお子さんが「習いたい」と思うものを中心に習い事をさせてあげることが大切といえます。

おすすめの習い事:スポーツ系

小学校の男子・女子に人気の習い事にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、スポーツ系の習い事から見ていきましょう。

●水泳

水泳は、ケガをしにくく、高負荷のトレーニングができるとして人気の高いスポーツです。他のスポーツをするための筋力作りとしても最適で、さらに心肺機能を向上させる効果もあります。また、他の習い事に比べて、道具の購入費などの初期投資が安くすむというのも、親御さんからの支持を集める理由かもしれません。

●体操

現在、メタボリックシンドロームという言葉がたびたび取り上げられています。中高年に限ってのことかと思いきや、実は小学生でも体幹がしっかりしていない子は多い傾向です。両手をまっすぐ前に向けて、そのまましゃがみ込むとお尻をついてしまう子が増えている中、基礎体力アップや体幹の鍛錬につながる体操を習い事に選ぶご家庭も増えています。運動神経やバランス感覚をはぐくめるというのも、その理由のひとつです。

●サッカー

小学生男子が将来なりたい職業として人気なのが、サッカー選手です。手に汗を握ってサッカーの試合に見入るお子さんも多いかもしれません。そうした人気が、習い事としてのサッカー人気にもつながっています。サッカーを習うことで、体力アップや運動神経の向上につながりますし、チームプレイの大切さや協調性を学ぶこともできます。

●ダンス

2012年度、中学校の学習指導要領の改訂によって、ダンスが必修化しました。それを受けて、習い事としてダンスを選ぶご家庭が増えています。ダンスを習うことで、体力や運動神経がアップするのと同時に、リズム感の育成にもつながるでしょう。チームプレイが重視されるヒップホップなどを習えば、コミュニケーション能力の向上も期待できます。

おすすめの習い事:文化系

次に、英語や音楽など、文科系の習い事で人気を集めるものをいくつかご紹介していきましょう。

●英語

今やビジネスにおいて、英語が話せることは必須条件のひとつといえるのかもしれません。親御さんからすれば、「小さいうちから外国語に対応できる力をつけさせたい」という思いになるのは当然のことです。英語が人気の習い事になっているのも、そういった理由なのでしょう。近年のグローバル化に対応し、国際感覚を醸成するという意味でも、習い事としての英語の人気は今後も続くはずです。

●音楽・楽器関連

情操教育の一環として人気を集めているのが、音楽や楽器関連の習い事です。ピアノやエレクトーンは以前から人気ですが、バイオリン、ギター、ドラムなどを習うお子さんも増えてきました。音程やリズム感をはぐくむという意味でも、幼いうちに習い始めるお子さんが多い傾向です。

●書道

成人してから、美しい字の大切さを実感したという方も多いことでしょう。こういった思いで、お子さんに習字をすすめる親御さんが多数いるのか、書道も人気の習い事のひとつです。書道を通して、きれいな字が書けるようになるのはもちろん、礼儀作法や集中力、正しい姿勢などを身につけることもできます。

●そろばん

かつて、寺子屋などで習うものであったそろばん。現代においても、習い事として不動の人気を誇っています。そろばんを習うことで、計算が早くなるのに加えて、柔軟な思考力が育つといわれているのが人気の理由でしょう。指先を使うため、脳を活性化するのに役立つともいわれています。現代では、さまざまな学習カリキュラムが設けられており、暗算を身につけるためにも役立っています。

注目を集めている習い事:プログラミング

最近になって、大きく注目されている習い事のひとつが、プログラミングです。2020年に必修化されることが決まり、プログラミング教室も多数開かれるようになってきました。

●プログラミング教室とは?

プログラミング教室とは、コンピュータに意図した処理を指示することなどを通して、プログラミング的な思考をはぐくもうというものです。HTMLなどのコーディングを教えたり、プログラマ―を育てたりするための教育などではありません。論理的な思考力や問題解決能力をはぐくむことに重点をおいたものです。

実際には、自分でプログラムを作成してロボットを動かしたり、ゲームを作成して遊んだりすることで、考え方や手順を導く方法を研ぎ澄ませて身につけていくことになります。

●プログラミング教室が増加している背景

近年になってプログラミング教室が増加しているのには、社会全体が急速にIT化し、インターネットの一般化や、ITへの興味関心が集まっているという背景があります。今や、小学生がパソコンやタブレット、スマホを使いこなすのが当たり前の時代にもなってきました。幼いうちから、自分が遊ぶためのゲームを作っていたという小学生も存在します。そんな中で、2020年度からは、小学校でプログラミング教育が必修化されるというのも、プログラミング教室が増えることになった理由のひとつです。

●プログラミング教室に通わせるメリット

プログラミング教育によって、「プログラミング的思考」が伸びると考えられています。これは、勉強に限らず、成人してからも求められる能力です。手際よく段取りをし、手順を生み出したり、物事を順序・体系立てて考えたりすることは、社会人として周囲から認められるための条件でもあります。

また、プログラミングを通して試行錯誤を繰り返し、最終的な目標へたどりつくという過程を経ることで、根気強く問題と向き合う力も身につきます。さらには、自分の人生や生活そのものをデザインする創造力をはぐくむことまでもが、プログラミング教育に期待されているのです。

習い事を始める際の注意点

ここでは、近年になって増加するプログラミング教室をはじめ、多数の習い事をご紹介しました。いずれを選択するにあたっても気をつけておくべき注意点を挙げておきましょう。

●親がお子さんに押しつけていないか

お子さんが成長したり、習い事が上達したりするいちばんの鍵は、「楽しい」「うれしい」という感情です。楽しく続けられるようでなければ、無理に続けさせる必要はありません。嫌がる習い事を無理強いしても、そこにかける時間と費用が無駄になるだけです。

●経済的な負担にならないか

次に、親御さんに過度の負担がかかることにならないかどうかも、気をつけておくべきポイントです。月謝などの支払いで費用がかさみすぎている場合は、なるべく月謝の安い教室を選んだり、習い事の数そのものを調整したりしてみてください。お子さんの関心が低い習い事の順に、見直してみるのもよいでしょう。

●習い事がお子さんのストレスになっていないか

最後に、よく注意してお子さんの様子を見て、「通うことを嫌がっていないか」「ストレスを感じていないか」を確かめてください。好きで始めた習い事でも、人間関係などが原因で、気持ちが変化することもあります。また、カリキュラムの進度がお子さんと合わず、取り残されていることも考えられます。何らかの異変に気づいた段階で、いさぎよく中断することも、親御さんの役割のひとつです。

プログラミング教室はおすすめの習い事のひとつ

ここでは、これから習い事を考えていこうという親御さんやお子さんに向けて、おすすめしたい習い事の数々をご紹介してきました。その中でも、いちばん大きな注目を集めているのが、プログラミング教室です。

今後、2020年からはプログラミング教育が必修化されることになっています。社会全体でも、IT化がますます普及し、発展していくことは間違いありません。つまり、いまよりも一層、身近にプログラミングを感じる時代がやってくるのです。

プログラミング教室は、年齢層に合わせて子供が楽しみながら学べるよう工夫したカリキュラムを通じて、コンピュータの知識に留まらず、自分の人生そのものを創造する能力を向上させることを目指しています。こうしたプログラミング教育を身近なものとして提供してくれる教室が、日本全国で誕生しています。

全国にあるプログラミング教室を探す際、どのようなサービスがあるのか、立地などさまざまな条件があると思います。「ジュニアプログラミング」サイトは未就学児から高校生までを対象にしており、キーワードや地域、年齢からお子さんにふさわしい教室を検索できますので、どんどん利用してみましょう。

    関連記事

    1. 光るペン先

      子供に中学受験はさせるべき?受験のメリットと親にできること

    2. キーボードと子供の手

      タイピングを子供の頃から学ぶメリット|無理なく身に付けるには?

    3. プログラミングコード表示されているノートパソコン

      中学校のプログラミング教育の現状と子供の学習環境作りのポイント

    4. プログラミングしている画面

      高校生からプログラミングを学ぶのにおすすめの方法と言語

    5. 黒板に九九が書かれている様子

      反転授業とは?従来の授業形態を反転させる学習のメリットと課題

    6. 勉強中の2人の少女

      成果が出やすい勉強法|子供の学力を効果的にアップさせるには?